■■■ サーキット便り。2005
カナダグランプリ
土曜日

 

 怖いっす。
 今年のF1って、つくずく怖いです。
 「ちょっとした、ホンの些細なことで順位に大きく影響する」んですよねえ。
 開幕から見てきて、ほとんどの場合「なんだかんだいっても予選順位はまずとても大切」ってことははっきりしているんだけど、かといって予選順位にこだわって燃料を抜いた状態でのマシン作りをしてしまうと決勝でタイヤなどが苦しくなる。さて、どういうマシンにするかって悩むわけだけど。難しいですよねえ。

 今回の予選で行くと「これから先の今シーズンを圧倒的に牛耳る」かと思われたライコネンの埋没ぶり・・・こりゃ怖いわ。な。予選出走順ってやっぱキモなのかもな。そして「エンジンには自信があり、カナダやモンツアみたいなレイアウトのエンジンサーキットは得意」かと見られていたトゥルーリも同様。

 逆に「バッチリはまった」のがバトンだったでしょう。

 コンペティションとしてのF1の厳しさを、ものすごく感じたカナダであります。

 

 

 暑いです。それもものすごく暑いです。
 マレーシアなどの「ホンモノの暑さ」を経験してきている我々ですが、先日のニュルの暑さといい、今回のモントリオールの暑さといい「想定外の暑さ」にいささかやられてます。
 気温はたったの32度とかだし、湿度だってたかだか60%ちょっとなんだけど、黙ってても汗ダラダラだもんね。体がベタベタになるんで不快指数高いです。

 そんなこんなな天候なんで「夕方にかけて豪雨の可能性あり」と毎日予報が出ているのも頷けます。今のところ幸いにして雨が降らずに来てますが、一度降り出したら凄いのが降りそうな、そんな感じは確かにするね。

 もしも万一決勝レースで雨が降ったら・・・・、トップスピードの低いワークスエンジンのマシン(ウイングが立っていると想定できるよね)が強いんでしょうなあ。ってーことは・・・・面白くなりそうじゃん。

 雨でもいいね。

 今回全面新舗装になったジル・ビルニューブサーキットだったわけですが、どうも問題頻発ですわ。
 「新しい路面なのに、予想よりもグリップはいいです。走り始めから昨年までのコース同様のグリップが出ていますから、決勝に向けてはより高いグリップになると見込んでいます」という高評価だったんですけど。

 写真は、グリップしたのはいいけど、アスファルトがグリップによって剥がされてしまった部分を補修したところ。金曜日に問題が発生して、夜中に「速乾コンクリート」を使って埋め直したんですね。これ、アスファルトとはミューが違うのはもちろん、夜中の緊急工事だったせいか「かなりガタガタ」な仕上がり(ioi)

 このコーナーだけじゃなく、ほとんどのコーナーでこうなっちゃったんで、結構大変だったんでしょうね。

 ちなみに、F1の場合、この部分をまたぐようにして走るんで、あんまり問題ないらしいです。
 サイズ的に、金曜のF1の走行が終った後に走ったサポートイベントのマシンが掘っちゃったみたいですね。

 満場のお客さんの大歓声を受けて、その歓声を「もっともっと!」と盛り上げつつ行く消防士達なのだな。
 さすがは「盛り上げの北米」だもんね。
 イベント全体を包む「楽しんで帰って下さい」っていうオーラ。これが北米のいいところなんですよねえ。

 「意外にライバル達のタイムが伸びなかったというか、予想外のポールポジションだ」と喜ぶ木内氏。
 確かに出走順位からいっても、簡単に「狙って」ポールを取れる位置ではなかったですからね。
 まるで長野オリンピックのモーグルで金メダルを取った時の里谷選手みたいだったもんなあ。

 「先に出した目標タイムだったけど、最後まで越えられなかった」っていうのはホント素晴らしいっす。

 そして、我らが愛すべき鬼軍曹も満面に喜ぶわけだもの(^O^)
 メディア対応の時には「たまたまです。たまたま他チームのタイムが伸びなかったということです。」なんて謙遜してましたが。
 実は先行した佐藤選手が「タイヤのウオームアップ、そしてブレーキの温度」に関して「自分の時には足りなかったからバトンにアドバイスを」送ったというんです。それでバトンは入念に準備してたたき出したタイムということで「最高の功労者は佐藤選手といえる」とのこと。
 そして、木内さんが注目発言をしてくれました。
 「今回乗れているのはむしろ佐藤君の方で、予選出走順が逆だったら、順位も逆だったろう。」

 楽しみになるわなあ。

 FIAのブラックボックスをチェックする係官。
 昨年は結構簡単に写真を撮れたんだけど、例のBAR騒動以来こうした写真を撮りにくくなってしまいました。
 FIAのブラックボックスは、エンジンのマッピングなどの情報を管理しているコンピュータの情報がひき出せるようになっていて、怪しい設定などがないか(違反をしていないか)データ的に押さえられるのですな。

 ちなみに、ブラックボックスの情報や、燃料の検査や、燃料全量抜き取りなどは「無作為に」選ばれたマシンから行うようになっているようなんですけど、‘あの’一件以来BARは毎戦毎回燃料検査を受けているそうです。今日の予選後も検査されたのですが「抜き取った燃料はFIAとチームで各500CCずつ保管する」という決まりなので「結構いい加減にたくさん」抜かれてしまう(要するに1000CC以上抜いてから分ければいいわけで)ことが多いんだとか。

 燃料1キロ抜かれれば、1ラップ位走れてしまう量なんでギリギリの燃料でやっている予選後だと少なくはない量。給油のタイミングなどにも影響は出るそうです。

■  


拡大可能

 今日の午前中は珍しくリアタイヤにグレーニングが発生したBS。
 リアに発生すると「ブレーキも利かない、トラクションもかからない」というこのサーキットでは最低の状態になってしまいます。でも「昨年のミシュランがそうだったように」走行ラップ数が多くなり、路面にラバーが乗ってくると問題なくなるパターンとのことで、今日予選で使ったタイヤ(=決勝タイヤ)では出ないだろうとのことでした。

 フロントと違い一度発生するとなかなか消えないというリアのグレーニング。明日までに路面コンディションが変わらないといいんですけど、

 人前で(とはいえプライベートスペースですけど)予選後の時間帯にボードゲームに臨むシューミー。
 「数学上可能性のある限りチャンピオンシップへの望みは捨てない」と力強く述べてくれたとのこと。
 反対に言うと、勝ち始めると「10戦9勝」とかしちゃえる実力を持ってますからねえ。
 今回のカナダでのレースに「今期の全て」がかかっているんじゃないのかなあと、オレは感じてますけど。

 ジャジャーン。
 ここは他でもない、今回我々が宿泊しているホテルのラウンジっす。
 「高速インターネット環境完備」と言うふれこみで泊まったホテルだったんですけど、整っているのはラウンジのみだったのね(ioi)

 だから仕方なくですね、あくまで仕方なく、ラウンジでパソコン通信するためにですね、ビールを頼んで、パソコン開いて仕事してたりして。
 とはいえ、金土日はメディアセンターで仕事をほぼ終えてから帰ってくるんで、ホテルでは補助的なメールチェックとかだけですけど。